泉嗣彦 『医師がすすめるウオーキング』 集英社(集英社新書)、2005年発行を読みました。
人間ドックの医師として生活習慣病対策として「運動」を勧めている著者による、ウォーキングの勧めです。
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生活習慣病関連の数字はウォーキングをすれば軒並み良くなります。そのことが分かります。医師が分かりやすく語っていること、今よりも一日1,000歩、十分だけ歩くようになれば何かしら良くなることが分かります。
生活習慣病を気にする人が読めばウォーキングへのモチベーションが上がります。
ウォーキングで変わること
いくつかのパターンはありますが、基本的には生活習慣病の対策になります。
- 体重は減ることもあれば変わらないこともあれば増えることもある
- 体重の変化に関わらず生活習慣病で示される数値は何かしら改善する
- 一日1,000歩から始まると、だんだん歩数が増えてきて一日平均10,000歩を超える
……というわけで、良いことばかりです。このようなことを生活習慣病を担当している医師が言うところに重みがあります。そして、難しいことを言っているわけではないことも需要です。
最終的には生活にウォーキングを取り込んだ「ライフスタイル・ウオーキング」を勧めています。
ウォーキングのモチベーション
検査値の説明や、なぜウォーキングをすると検査値が改善されるのかが簡潔に書かれています。医師から聞くことはあまりないことを、本を通じて分かりやすく知ることができるというのはモチベーションになります。
その他に、ウォーキングがライフスタイル・ウオーキングになるための工夫やヒントも書かれており、これらもモチベーションアップにつながるのではないかと思います。
さいごに
難しいことは書かれておらず、効果は分かりやすく、やる気にもなります。生活習慣病の人やその予備軍は一度読んで、試してみることをお勧めします。
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