スコット・ウエスターフェルド 『ベヒモス クラーケンと潜水艦』 小林美幸訳、早川書房(ハヤカワ文庫SF)、2014年発行を読みました。
原題は『BEHEMOTH』です。副題は日本オリジナルです。
物語は三部構成です。『ベヒモス』は『リヴァイアサン』の続きです。
☆☆☆☆
東西を交わるイスタンブールが魅力的に描かれています。物語の速度は前作以上に加速しており楽しめます。
妖しげなインスタンブール
本作の魅力はなんと言ってもイスタンブールの魅力です。この世界観で東西が交差する街イスタンブールがどうなっているかというと、ダーウィニストとクランカーが交わる街になっています。
見た目を動物にした機械が動き、アームがついたオリエント急行が走ります。少数民族それぞれが所有する機械、入り組んだ街並み、独特のカフェとインスタンブールは魅力が一杯です。
そして新兵器のテスラ・キャノンにベヒモスと、なんとも言えない魅力が一杯です。
さいごに
少年少女の活躍もさることながら、イスタンブールの怪しさと物語の速度感が最高です。
次作の『ゴリアテ』でこのシリーズは完結です。
コメント