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【資格試験勉強】【解説】ビジネスキャリア検定3級人事・人材開発 令和元年後期 32問目

問題

問題32 知識創造のプロセスを示したSECIモデルに関する記述として誤っているものは、次のうちどれか。

ア.共同化(Socialization)は、個人が同じ時間や空間の中でリアルな体験を共有することでスキルを共有したり、他人の立場に立つことによって、その状況をその人がどう見ているのかを共有したりするプロセスを示している。
イ.表出化(Externalization)は、お互いに共感された暗黙知を対話や思慮によってグループの知識として統合し、明示していくことで形式知化するプロセスを示している。
ウ.接続化(Connection)は、暗黙知化した個人の経験を集団レベルの経験に接続することによって、新たな形式知を創り出すプロセスを示している。
エ.内面化(Internalization)は、利用可能となった形式知を実践することによって、新たな暗黙知を獲得していくプロセスを示している。

令和元年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験 人事・人材開発・労務管理分野 3級 人事・人材開発

解説

正解:ウ

標準テキスト第3版270-271ページにSECIに関する記載があります。以下、引用します。

SECIとは、暗黙知(明確な言葉や数字で表現しにくい技能やノウハウ)と形式知(明確な言葉や数字で表現できる知識)を相互に変換するプロセスを示している。たとえば、企業で行われる打ち合わせにおいて頭の中に浮かんだ暗黙知を仲間と相互理解するためには共通の体験(S:Socialization=共同化)が必要になる。曖昧な暗黙知のままでは議論が進まないために、言葉、図、数字などを用いて誰もが理解できる形に表現する(E:Externalization=表出化)。さらに、表出化された知識を材料にして議論を行うことにより、論理的な構成で資料や報告書を作成することが可能となる(C:Combination=連結化)。結果的に資料化された内容を実行する際には臨場感をもって知識の内容が体得できることになる(I:Internalization=内面化)。

よって、選択肢ウが正解です。

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