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【試験資格勉強】統計検定3級に合格しました

令和5年5月21日に統計検定3級に合格しました。以下は私の勉強法です。

前提となる私の数学スキル

高校時代の数学スキルは常に赤点ギリギリでした。そのような状態なので数学に対して苦手意識が非常に強く、できるだけ数学、特に数式が出てくるようなものは極力避けてきました。

令和3年になってからは統計3級の通信教育を受けて試験に挑みましたが不合格でした。通信教育は公式テキストを見ながら解いていたのですが、公式テキストを読んでも全く頭に入ってこなかったです。また、分数のかけ算と割り算が出来ないことに気づきました。

数学レベルは高校どころか中学卒業レベルが怪しい状態でした。一方で、パソコンやエクセルはそれなりに使える状態でしたので、統計検定3級はいったんお休みしていました。

苦手意識もあり結果も出なかったので、統計検定3級を独習する意欲がわきません。しかし、今もですが、当時はデジタル人材が求められていました。そこであらためてデジタル人材のサイエンス分野資格である統計検定3級に挑戦することにしました。

エクセルを使って数学スキルを高める

令和4年4月30日にビジネス統計スペシャリスト エクセル分析ベーシック(基礎レベル)に合格しました。

パソコンやエクセルはそれなりに使えるスキルはあるので、エクセルを使って統計に関する数学を学ぶというのは数式を頭にたたき込むよりも簡単でした。分散や偏差、回帰分析はエクセルを使うと簡単に回答が出てきます。そうして一度、回答を出してからエクセルの操作や関数を数式に置き換えます。さらにそこから頭に戻すように覚え直すと比較的簡単に頭に入ってきました。

ただただ記号を覚えるのではなくて、エクセルの操作の流れを通じてより頭に馴染むようにした感じです。

ビジネス統計スペシャリストはその後、エクセル分析スペシャリストにも合格することができました。数学知識を置いてけぼりにしてエクセルの操作だけを覚えての合格なので褒められたものはありませんが、合格は合格です。

合格した話は二つあります。興味のある方は読んでみてください。

その他に、いつだったかは忘れてしまいましたが外部講座(リモート)も受けています。

あらためて数学スキルを高めるための勉強法

以前使った外部講座の資料と公式問題集で勉強をしました。公式認定の『データの分析』は読んでも分かりにくかったので少しだけ読みました。

外部講座は、公式問題集の問題を解いて、その後に講師から解説を受けるというものです。問題はある程度同じものがまとめられています。そのため、似たような問題を解いていきます。例えば偏差値関連では、2019年6月6問目の後に2018年6月8問目を解きます。

外部講座の内容と解説は、一年近く前のことなのでほとんど覚えていません。それでも問題一覧の紙は残していました。この問題一覧が役に立ちました。

勉強の順番

勉強の順番とそのときの回答率は以下の通りです。

  • 外部講座問題一覧:1回目(57.14%)
  • 外部講座問題一覧:2回目(63.49%)
  • 2021年06月:1回目(76.67%)
  • 外部講座問題一覧:3回目(90.48%)
  • 2021年06月:2回目(90.00%)
  • 2019年11月:1回目(80.00%)
  • 2019年06月:1回目(86.67%)
  • 2018年11月:1回目(76.67%)
  • 2018年06月:1回目(80.00%)
  • 2018年11月:2回目(83.33%)

概ね合格圏内だったため、「これでもう大丈夫だ」と思っていました。しかし、それは間違いだったのため、試験直前で血の気が引きました。

ちなみに勉強ノートを見直してみると、外部講座問題一覧を1回終えた後のメモが残っていました。メモには「確率と信頼がわからん」「偏差まわりはあやしい」と書かれていました。偏差まわりは過去問を繰り返すことであやしく無くなってきたのですが、確率と信頼はあやしいどころか分からないまま試験を受けることになりました。

勉強にかけた期間や時間、回数

勉強にかけた期間や時間、回数は以下の通りです。

  • 勉強期間:4/29~5/21 
  • 実日数計:9日(約90分/日)
  • 時間合計:840分(約14時間)

一ヶ月弱の勉強期間ですが、ほぼ土日祝しか勉強していません。平日は一日だけ、しかも30分程度です。平日の勉強は思った以上に頭に入ってこず、ケアレスミスも多かったです。そのため、平日の勉強は効率が悪いと割り切ってやめてしまいました。

その分、土日祝は1時間勉強して休憩してまた勉強するという形で勉強しました。過去問を一問解くたびに解説を読むことを繰り返していました。短期記憶にしないために、午前と午後に分けて時間を空けるようにもしていました。

最後だけは通しで問題を解いてから答えをチェックしていました。これは、制限時間に全問を解き、かつ時間に余裕が出来ることを確認するためです。

試験の結果

試験の結果は65点/100点でした。合格点は65点なので本当にギリギリです。ギリギリの合格点になった原因は、勉強の順番を間違えていたことです。

試験後に渡される試験結果にはセクション分析があります。これを見ると、どのセクションができていないのかが一目で分かります。

  • データの種類・標本調査・実験・統計グラフは正解率81%(70%)
  • データの代表値・散らばり・回帰は正解率76%(53%)
  • 確率・確率分布・統計的な推測は正解率26%(11%)

括弧内は一年前にチャレンジしたときの点数です。前回と比べると勉強の成果ははっきりと出ていますが、確率・確率分布・統計的な推測は極端に悪いです。

勉強の順番を見ると分かるのですが、確率・確率分布・統計的な推測は最初の方に勉強しただけでその後は全く勉強していません。一通り終えた時に、75-80点で合格できるだろうと油断をしていたからです。確率・確率分布・統計的な推測は完全に頭から消えていました。

結果的に、データの種類・標本調査・実験・統計グラフは正解率81%、データの代表値・散らばり・回帰は正解率76%ですから、確率・確率分布・統計的な推測も同じように勉強できていれば「75-80点で合格できるだろう」という感覚は間違っていませんでした。

しかし、試験会場に着いてから確率関係のことを思い出した時は血の気が引きました。

試験中に心がけたこと

直前で詰め込んだところでなんとかなるものじゃありません。勉強をしていたときは何度も間違えた項目でしたし、しっかりと理解をしているわけでもないからです。


しかし試験は目前に迫っています。こうなったら開き直って自信を持って確実に正解を選んでいくしかありません。

試験時間は長いようで短いです。ざっと問題文を読んで分からなければ後で読むをチェックして飛ばしました。一方で、しっかりと勉強したところは時間をかけて解いていきました。

手元の紙にメモをとり、電卓を慎重にたたきます。決して急ぎません。それでも一通り問題を終えた時に時計を見ると20分ほど時間がありました。そこからようやく後で読むを選んだ自信の無い問題にチャレンジします。そのチャレンジが終わってから確率・確率分布・統計的な推測の本当に分からないところを山勘で回答しました。

試験中に気づいたこと

CBTではパソコンのモニターに問題文が表示されます。紙と違って見づらいです。指で問題文をなぞったり、一つ一つを数えたりとモニターは触った方がいいです。モニターを触ることは禁止されていませんし、指さしで集中できるからです。特に、正解は数字の2だが回答は3を選ぶなどもあるので、間違えないためにも確実に指さしをして確認すべきです。

公式問題集と違って簡単な問題から順番に出題されるわけではないです。頭が停止しそうになったら後で読むをチェックしてすぐに飛ばす必要があります。時間がもったいないからです。実際に、最初の数問で信頼区間の問題が出た時はすぐに飛ばしました。

公式はしっかりと覚えた方が良いです。記号とアルファベットがたくさん出てくる問題文は、読んでも頭に入ってこないからです。問題文は日本語で併記もされています。しかし、慣れていないもの、苦手意識のあるものは読んでも頭に入ってきません。きれいに頭から抜け落ちて、頭痛だけが残りました。

記号とアルファベットでは馴染まないと判断して『データの分析』をほぼ読んでいなかった身としてはこれは辛かったです。さらに困ったことに数式は塊で出てきます。一つ一つを分けて覚え、日本語に置き換えてある程度覚えていても、数式の塊で出てくると苦手意識故に思考が停止するからです。

これからのこと

確率・確率分布・統計的な推測は勉強し直しです。他は80%前後ですから、確率・確率分布・統計的な推測もなんとなかるはずです。

その後、あまりのギリギリ合格だったので不安になり、統計検定4級の過去問を試してみました。【試験資格勉強】統計検定3級がギリギリ合格だったので統計検定4級の過去問に挑戦した話に試した結果を書いています。

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