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【資格試験勉強】【解説】ビジネスキャリア検定3級人事・人材開発 令和元年後期 18問目

問題

問題18 配置・異動管理に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.社員は採用されると、ある職場のある仕事に配属されるが、職場単位で見ると初任配属と呼ばれ、仕事単位で見ると初任配置と呼ばれる。
イ.異動は、企業グループ全体での人材活用が雇用の調整弁にもなってきているため、就業規則に記載がなくても子会社や取引先企業への出向が可能である。
ウ.配置・異動には、人材調達と能力開発の2つの目的があり、配置の決定(誰が、どのように決定するのか)と運用(誰を、どこに、どのように異動させるのか)に関わる制度から構成されている。
エ.自己申告制度や社内公募制度は、個人ニーズ重視の配置・異動管理の施策であり、意欲のある人材が他社に転職しなくても、社内で新たな活躍の場所を主体的に見いだせるようにする擬似労働市場化の仕組みである。

令和元年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験 人事・人材開発・労務管理分野 3級 人事・人材開発

解説

正解:イ

労務管理標準テキスト第2版64-65ページに出向に関する記載があります。以下、引用します。

出向は、使用者が労働者に対する労務提供請求権を他社の企業に譲渡するものであるから、労働者の承諾が必要である(民法625条)
(中略)
労働者の出向について最高裁は次のような場合、使用者は、労働者の個別の同意なしに労働者の出向命令を発することができうrとしている(市日本製鐵事件・最判平15.4.18)。
① 就業規則および労働協約において、出向させることがある旨の定めた規定があること
② 社外勤務の定義、出向期間、出向中の社員の地位、賃金、退職金、各種の出向手当て、昇格・招集等の査定その他処遇に関して出向労働者の利益に配慮した詳細な規定が設けられていること

よって、選択肢イが正解です。

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