問題
問題36 手形・小切手に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。
ア.約束手形の支払期日の欄に「令和○年10月1日」と記載がある場合、その日が法定の休日であるときには、手形所有人は、その前日に支払請求することができる。
令和2年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験 営業・マーケティング分野 3級 営業
イ.約束手形の所有人は、振出人により手形金の支払がない場合には、通常の訴訟よりも簡易迅速な処理ができる手形訴訟を提起することができる。
ウ.小切手の所有人は、小切手金の支払いを求めるためには、振出日から10日以内に、その小切手を支払銀行に呈示する必要がある。
エ.約束手形の振出人は、約束の期日までに資金を用意できないことが続くと、一定の要件の下、銀行取引停止処分によって、銀行取引ができなくなることがある。
解説
正解:ア
標準テキスト第三版249-255ページに手形・小切手の基礎知識に関する記載があります。選択肢ごとに該当部分を引用します。
選択肢:イ・エ
手形上の債権については、手形訴訟という簡便かつ迅速な請求の手続が認められているからである。
また、手形を振り出した者は手形金を支払えないと、銀行取引停止処分という厳しい制約を受けるおそれがあるので、実際に必ず支払期日までには資金を用意するようになるからである。
選択肢:ウ
小切手では、呈示され次第支払わなければならない。その意味で、現金の代用品といってよい。しかも振出日から10日間以内に呈示しなければならない(小切手法29条1項)。
選択肢:ア
満期が法定の休日に該当するときは、次の第1取引日が支払いをなすべき日となる
よって、選択肢アが正解です。
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