問題
問題39 独占禁止法による規制に関する記述として最も適切なものは、次のうちどれか。
ア.独占禁止法が規制対象としている「不公正な取引方法」については、公正な競争を阻害するおそれのある取引全てが該当する。
令和2年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験 営業・マーケティング分野 3級 営業
イ.自由な競争が制限されるおそれがある禁止行為として、正当な理由がないのに仕入れ価格を下回る価格で販売する不当廉売がある。
ウ.再販売価格の拘束は、不公正な競争手段を禁止する観点から規制対象とされている。
エ.不当な利益による顧客誘引は、自由な競争が制限されるおそれがある行為として、規制対象とされている。
解説
正解:イ
標準テキスト第三版285-297ページに私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律に関する記載があります。以下、引用します。
選択肢:ア
独占禁止法は、規制対象とする「不公正な取引方法」とは、「公正な取引を阻害するおそれ」があるもののうち、「公正取引委員会が指定するもの」をいうとして、その範囲を「不公正な取引方法の一般指定と特殊指定」によって具体化している。
選択肢:イ・ウ・エ
自由な競争が制限されるおそれがある行為
取引拒絶
:特定の事業者を市場から締め出すためのボイコット。
差別対価
:地域や相手方により対価を区別すること。
不当廉売
:正当な理由がないのに仕入れ価格を下回る価格で販売する。
再販売価格の拘束
:製造業者が製品を販売するときに卸業者が小売業者に売る価格を指定する
選択肢:ウは自由な競争が制限されるおそれがある行為、選択肢:エは不公正な競争手段を用いる場合です。
よって、選択肢イが正解です。
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