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【資格試験勉強】【解説】ビジネスキャリア検定3級人事・人材開発 令和元年後期 9問目

問題

問題9 労働契約及び就業規則に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

ア.就業規則における労働条件の不利益変更は原則として認められないが、法令で定められた就業規則変更の合理性の基準とその判断の枠組みに合致した場合には、その限りではない。
イ.労働契約において使用者は様々な義務を負うが、最も基本的な義務は、安全配慮義務である。
ウ.就業規則の変更に当たっては、使用者は、労働者の過半数を代表する労働組合、労働組合がない場合は過半数の代表者から意見を聴取し、同意を得なければならない。
エ.労働契約の締結に当たっては、労働者は「企業秩序遵守義務」、「誠実義務」などを負う義務があるため、退職後すぐにライバル会社に転職することはできない。

令和元年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験 人事・人材開発・労務管理分野 3級 人事・人材開発

解説

正解:ア

標準テキスト第3版84-85ページに就業規則の不利益変更による労働条件の変更に関する記載があります。以下、引用します。

この点について、最高裁の判例は、就業規則による労働条件の不利益変更は原則として許されないが、変更に合理性が認められる場合には、反対の労働者も拘束されるという立場を明らかにしている(昭43.12.25最高裁判決 秋北バス事件)。
さらに、2007(平成19)年成立の労働契約法では、従来の判例法理に沿って、就業規則変更の合理性の基準とその判断の枠組みが明文化された(第10条)。

よって、選択肢アが正解です。

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